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経絡体操法クラス 原田洋子講師のクラス紹介

原田洋子

2017年IARPマンスリー489号より

私は、2008年から地元埼玉県狭山市にて公共施設や地域の自治会館を使用して、ヨガの指導を行っています。友人の暖かい協力でヨガのサークルを立ち上げたのをきっかけに、今は、4つのサークルにおいて週6回のお稽古をしています。参加者は、地元の中高年の女性が主です。どのクラスも、10名以下の小さなクラスです。私は、1回1回のクラスを良い時間にして、来てくださる方の健康に役立つ内容をお伝えしたいと思っています。

私の探していたもの

私が指導を始めた当初からいつも気をつけていたことは、事故なくクラスを行うということです。安全で、行う体操の内容が有意義であるということが、私の求めていたことでした。参加者のご年齢や体力は様々ですが、概ね、激しい運動は求められていません。参加者のご要望は、身体の凝りや緊張、こわばりをほぐすこと。柔軟になること。その時間、身体を動かすことに集中したいということ。終わった後、身体が楽になること。そして気持ちがリラックスすること等にあるようです。

ヨガのサークルを始めて数年経ったところで、当初から入会されている方が年齢を重ねられているのに気付き、年齢の変化に左右されず健康に役立つ体操、安全で身体の不調を自分自身で改善出来る体操、そして、動きとしても気持ち良い体操はないかと探し始めました。何処かにそれを教えてくれる所はないか、また、指導をしていく上で模範とさせて頂けるような先生に巡り会えないか、と色々なヨガスタジオやワークショップに脚を運びました。そして、巡り会ったのが、本山式経絡体操法でした。ここには、探していたものがあると感じました。

そして、もう1つ、私自身の体験談ですが、IARPに出会う直前のことです。

私は、当時週7回ほど小さなヨガクラスを行っていました。希望が叶ってヨガの指導をするようになったのに、精神的にも肉体的にも、とても磨耗した状態でした。特に木曜日の午前中は 2回クラスがあり、だんだんと溜まっていく疲労に、良くないと思いながらも栄養ドリンクに手がのびるようになっていました。身体に良いはずのヨガを熱心に行いながら、なぜ私はこんなに疲れていくのだろう?と、情けない思いでした。

そのころ、IARPの倉谷先生の水曜日午後クラスに参加するようになりました。するとその翌日、木曜日の朝には、魔法に掛かったように身体が調子よく動くのです。早朝から家事を片付け、サークルの場へスイスイと出かけていける。いつになく身体が軽い。何よりも心が明るい。この違い、この変化、この力は何なのだろう? エネルギーが湧いてくる。昨日、私は、何をしたのだろう?と振り返って考えると、あのシンプルで、優しい動作の体操の効果だと、実感しました。

そして、経絡体操に深い関心を持つようになり、その後養成課程へと進みました。

本山博先生がご研究された経絡理論、そして倉谷先生から教えて頂く経絡、経穴、陰陽五行論等の東洋医学の知識。それらにより、それぞれのヨガのポーズの持つ意味合いや必要性という根拠を知ることができ、興味深く、養成課程修了後も関心は果てることがありません。

現在の活動

サークルに参加される方々に、日常生活に役立つツボや、自分で出来るマッサージを伝えると、とても喜ばれます。私は、経絡体操指導者認定以前から、パワンムクタアーサナと倉谷先生のクラスで学ぶセルフマッサージは、お稽古に取り入れていました。
80分程のサークルの時間、はじめの30分は呼吸法と手足の関節を動かすパワンムクタアーサナを行い、終盤シヴァアーサナで休息する前に、倉谷先生に教えて頂いた耳回りのマッサージを必ず行うようにしています。

先日、サークルに週1回熱心に通ってくださる60代のAさんより、こんな嬉しいお話を伺いました。彼女は、18年ほど前に耳下腺腫瘍の手術をされたそうです。それ以来、片耳とその周辺に痺れが残り、イヤリングをすると痛くて締めることが出来ないので、今までに何個もなくしてきたのだと。でも3年前から、サークルに参加して体操を始めて、ふと気がついたら 耳が痺れていなかったの、だから、わたしは、続けるわよと、笑顔を下さいました。

別の参加者のBさんのお話です。パワンムクタアーサナでは、足首を回すときに、くるぶしの骨の下のくぼみを手で抑えて、足首を回すように指導しています。Bさんは、3ヶ月続けてみて、くるぶしの骨の下にくぼみがあるのが、やっと納得できたそうです。ずっと長年、むくんだ身体の状態を普通の状態だと勘違いしており、むくみがとれて、くぼみが現れて、初めてむくみのない足がどんな足なのか解った、と喜んでおられました。

Cさんは、数年前に乳がんを手術され回復された方です。この方は、術後の投薬の影響で骨粗鬆症の傾向が定期検査のたびに年々増していたそうです。それが、体操を始めて、この2年間検査の数値は横ばいで悪くなっておらず、主治医に何か始めたの?と尋ねられたので、こういう体操をしている、と経絡体操の話をされたそうです。

このような話を伺うと、とても励みになり、体操を伝える者として、もっと勉強して内容を充実させようと、真摯な気持ちになります。

また、サークルに参加される方には、80代の方も何名かおられます。ご高齢の方には、無理せずにパワンムクタアーサナだけでも、しっかりやってください。これだけでも、とても健康の為に効果がありますよ!と自信を持ってお伝えしています。

一方、昨年、経絡に興味をもたれた東京都多摩市の公民館のご依頼で、健康講座の講師をさせていただきました。その講座終了後、有志の方のお声がけで、月2回経絡体操の指導をさせていただいています。自宅で経絡体操法のテキストを何度も読み返し手探りでの挑戦です。

その市民サークルの方々には、「身体が変化した」、「感覚が敏感になった」、「普通のヨガとは違う優しい動きが心地よい」、「近い将来老人施設でのボランティア活動に経絡体操のスキルを活かしたい」、などのご感想を頂いています。

経絡体操をお伝えすることを通じて、社会貢献の一端を担えるのは、とても嬉しいことです。

また、私の方からのアプローチとして、参加者の方に、生活と健康に関する簡単なアンケートを配布しました。それにより、その方の身体の一面を知り、どんな体操、どんな言葉かけが必要か、現実的に私の出来るアドバイスは何かを探して取り組んでいくつもりです。その折にも、経絡体操法のテキストと、本部講師の先生方の長年の指導経験や深い知識からのご助言がとても頼りになります。 IARPは、体操やヨガの指導者、そしてそれを目指す方にとって、とても有益な学びの場であると思います。そこに、確りと根をおきながら、私なりに、参加者の方に喜んでいただけるよう努力していきたいと思っています。

これからの抱負

指導者養成課程修了後でも、指導に関し疑問や自分の知識の不足を感じれば、本部講師の先生方に相談できるという安心感があります。そして、いつも適切なアドバイスを頂き、自信を持って生徒さんと向き合うことが出来ます。私は、IARPという学びの場があることが、今とても幸せです。これからも継続して学んでいこうと思っています。

口下手で、人と関わることが不得手だった私が、本山式経絡体操法という素晴らしいツールのお陰で、色々な方と繋がりを持つことが出来ました。感謝にたえません。 私の取り組みは、地域に密着した、ささやかな活動ですが、これからも精進してこの経絡体操を伝えていこうと思っています。

  • 原田講師は、IARP本部で、土曜日の経絡体操法(2時間)クラスを、月に1~2回担当されています。

自己紹介

原田洋子

2016年5月から経絡体操クラスを担当させていただくことになりました原田と申します。

現在、IARP倉谷清美先生の経絡体操クラスにて体操と経絡の勉強を重ねております。

ヨガ歴は20年を過ぎ、過去8年間は、埼玉県の居住地周辺でヨガのサークルを作り活動を続けてきました。 その間、東京にてクリパルヨガ教師トレーニング200時間認定コースを修了、タイ国にてシバナンダヨガティーチャーズトレーニングコースを修了、各教師資格を取得いたしました。他に沖ヨガ系の指導者養成コースを修了しております。

そして、2016年2月には、伝統あるIARPの経絡体操指導者としての認定をいただきました。

どなたもがそうであるように、色々な時期を経ての現在ですが、IARPに通うようになり、不器用で生きづらかった自分が、だんだんと楽に、静かになりつつあるのを感じています。

IARPとのご縁

2014年夏、陰ヨガ(経絡理論がその根底)の国際的指導者サラ・パワーズ先生の、東京での集中コースを受講しました。 陰ヨガの新しい教科書「INSIGHT YOGA(サラ・パワーズ著 倉谷清美翻訳)」の冒頭において、サラ先生は『卓越したヨーギであり 科学者であり、多くの著作によって人々を啓発されている本山博博士に捧ぐ』と銘記されています。 これを読み、本山博先生のことを知りたいと思い、インターネットで調べIARPに入会しました。 2016年3月には、サラ先生ご夫妻が本山博先生を奉礼にIARPを来訪されました。 その際、倉谷先生の経絡体操クラスのレッスンを、サラ先生・夫君のタイ氏・私を含む多数の生徒の皆さんで受講し、分かち合うという夢のような体験をしました。 本山博先生の理念が、世界的な広がりを持つ、奥深いものであることを再認識する嬉しいサプライズでした。

クラス紹介

  • 2時間の流れ
    1. シヴァ・アーサナ
      横になりリラックスします
    2. 呼吸法
    3. パワンムクタアーサナ
      足肩首の関節を末端から順に動かします
    4. セルフマッサージ
      その季節に影響を受けやすい経絡をケアします
    5. 仙骨股関節矯正体操
      身体の歪みを整えます
    6. ストッレッチならびにヨガアーサナ
      無理せずに動きます
    7. シヴァ・アーサナ
      深く休息します
    8. 坐法
  • クラスの特徴
    • 気の流れを良くする経絡体操と経絡を視野に入れた身体に優しいヨガアーサナのクラス
    • 陰ヨガの要素を取り入れ、心身を鎮めて、坐法へと向かうことを目的とするクラス

抱負

クラスの時間を、静かな心で、受講される方と向き合いたいと思っています。
(月に1~2回 2時間のクラスを担当 )

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