AMI講習会


2005年AMI講習会

新AMIソフトによる診断と治療

2006年6月25日(日) 13:00~16:00


今回は経絡内にエネルギー発生装置があること、表皮、真皮内の電気的等価回路のおおよその形を確定できたこと、また、陰陽の経絡に流れの方向があることについて講義いたします。


プログラム

「AMIからみた代替補完治療法の評価について」  

     東 長人 日本眼科学会認定専門医   

講義要旨
 AMIの臨床データーを多変量解析法を用いた結果を供覧する。眼科疾患の判別分析の可能性、ヨガ前後の効果判定等の事例から代替補完治療法の評価にどの程度役にたつかを論じてみる。
さらに、計量診断学の診断ロジックが構築可能かについて言及する。

「AMIを使用した鍼灸臨床例」 

     渥美 覚  
あつみ鍼灸院

「経絡内の電気的等価回路」 

     本山 博
  本山生命物理学研究所所長

講義要旨
1、経絡内のエネルギー発生装置と電気的等価回路

(1)真皮結合組織内の電気エネルギー発生装置

これまでの本山所長の研究で、経絡が真皮結合組織内を走行することがわかっています。昨年、いくつかの経絡と経穴を選び、真皮内の電位を測定しました。その結果、真皮内の経絡には、おおよそ、1351,200mVの電圧があることがわかりました。これにより、真皮内の経絡には、電位を発生する装置があり、電気エネルギーの伝達を行っていることが、推測されます。

(2)経絡内の電気エネルギーの伝達

経絡内の電気エネルギー(気のエネルギー)の伝達経路と速度に関する実験は、「気の流れの測定・診断と治療」の中で、詳述されています。経穴に弱い刺激(電気的刺激、温灸、置針など)を与えると、関連のある他の経穴上(神経の走行とは一致しない場所)で電気的反応が出ることが確認されています。またこの電気エネルギーの伝導速度は3.7cm50cm/秒であり、神経伝導速度(50cm100m/秒)より遅く、経絡上を流れる気のエネルギーによる反応だと考えられます。

(3)表皮、真皮内の電気的等価回路

  三焦経の真皮内電位をフーリエ変換すると、周波数が0.08Hzから5Hzで、最大で200μVの電位が確認されました。よって、(1)で確認された真皮内の電位は、直流電位が主であるが、交流電位もあると考えられます。これと、今までの研究結果から、抵抗、コンデンサー、直流電位、交流電位からなる、表皮、真皮内の電気的等価回路を考案しました。実際のAMIの測定データから、抵抗値、コンデンサーの電気容量、直流電位、交流電位を計算し、AMI波形をシミュレートしたところ、実際のAMIの波形とほぼ一致しました。

2、陰陽の経絡における気の流れの方向

  表皮、真皮内の電位を心包経、三焦経の3経穴、肺経の2経絡について測定しました。その結果、陰経である心包経、肺経の真皮内では、気のエネルギーが下から上に流れ、陽経である三焦経では、気のエネルギーが上から下に流れることが確認されました。これは、古来から言われている、気の流れの方向と一致しています。


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