記事の原文と和訳
回想………与えること…..分かつこと
スザンヌ・マルチネス(チャプレン;ニュースレター”Connection”編集委員)記
古くからの国、古くから伝わる芸術
数年前に訪日した際、才能豊かな、また、施すことを喜びとされる一人の日本人女性に巡りあいました。その女性は、宮澤雅子様とおっしゃいます。私は日本が大好きで、それから、毎年、訪日し、その度に、宮澤様にお目にかかる機会がありました。
宮澤様とは、文化のことから、お互いの関心事まで、いろいろとお話ししました。その際、彼女は、「折り紙」の折り方を私に教えてくださったり、また、「折り紙」に対する思いを話してくださいました。「折り紙」とは、17世紀から日本に伝わる紙を折ってつくる手工芸で、宮澤様は、この手工芸に熟練された技を持っていらっしゃいます。彼女は、日本の美しい一枚の千代紙を巧みに折って、一つの立体的な作品に仕上げていく過程を私に見せてくださいました。
宮澤様は、私の職業についてお尋ねになり、病院チャプレンとしての私の思いについて、熱心に質問されました。私達の病院が、患者を、心と体と魂を持つ存在としてとらえ、その全体に治療を施していることをお話ししますと、(本山会長のご指導そのものを、米国の病院が実践されていますので)、大いに共感されました。彼女にお目にかかる度に、お互いの理解を深め、少しずつ「折り紙」も学びました。米国に帰国する際、彼女は、いつも、花・動物・日本の家族等をかたどったいろいろな「折り紙」を私にくださいました。「折り紙」を手にした時、「折り紙」作品そのものに愛があると感じました。
昨年、彼女が二年もかけてコツコツ作られたたくさんの「折り紙」作品を、グッド・シェファード病院の患者へのギフトとして、私にくださいました。
「折り紙」作品を通して、喜びと思いやりを、皆さんと分かつことが宮澤様の願いです。これから、患者のケアにあたるチャプレンや牧師が、患者の皆様に、直接、宮澤様の作品をお届けします。
海を隔てた遠い国から、宮澤様という女性が、古くから伝わる「折り紙」にこめた愛と思いやりと「お互いに分かつ」という心で、私達を繋いでくださいました。
感謝状
アドボケート・グッド・シェファード病院
感謝状
宮澤雅子殿
貴殿は、折り紙作品を通して、
当病院の患者に、ホリスティクな癒しを与えてくださいました。
伝道とスピリチュアルケア科は、貴殿に対し、
心より感謝の意を表します。
2010~2011
アドボケート・グッド・シェファード病院? | アドボケート・グッド・シェファード病院??? | アドボケート・グッド・シェファード病院 |
病院長 | 常任チャプレン??? | 副病院長 |
会衆教会派コーディネイター | 伝道とスピリチュアルケア科司祭 | |
カレン・ランバート | スザンヌ・マルチネス | フレッド・ラジャン |
宮澤様の「折り紙」作品
パンダ

鶴亀
